わたしの故郷
帰省から自宅へと向かう長い帰り道は
毎度嫌いで嫌いで仕方がない。
実家を出て、もう2年目になる。
帰省後の羽田空港で
たくさんの人で騒つく到着ロビーに
「あぁ、都会に戻ってきたんだな…」と
毎度、実感するのが嫌い。
わたしの生まれ育った街は釧路。
北海道の東にある港町。
磯と製紙工場のにおい、潮風がすごくて窓が白くなる、雪の除雪はひどくて道路はガタガタ、人口よりカモメが多いんじゃないかな。
広い土地なはずなのに、
とにかくやたら人間関係が狭い。
誰が何をやったかとか、根も葉もない噂がすぐ広まる。
好きな人ができても、元カノは知り合いか友達か飲み屋の女の子。
……ひたすら悪口ばかり書いてるみたいになってしまうけれど、
都会で暮らしている今のわたしには
鬱陶しかったはずのそれらも恋しくなってしまう。
ダイヤ本数の少ない閑散とした駅
お世話になっていたバス停も本数が減っていたり
飲み屋街のめちゃくちゃ寒い海沿いにあるイルミネーション
タワーマンションなんてない
繁華街のキラキラした海
先日帰省して撮影した画像を改めて見ると、大好きな街で恋しくなる。
キレイなキレイなわたしのふるさと。
早く帰りたいなぁ